こんにちは。フレデリカです。映画館で座席に座ってスマフォがないことに気づきました。バッグを探ってもなし。こりゃ一大事!というのも忘れるほど、面白かったです。
三度目の殺人
外部情報
作品情報
- キャスト:福山雅治さん 役所広司さん 広瀬すずさん 斉藤由貴さん 吉田鋼太郎さん 満島真之介さん 松岡依都美さん 市川実日子さん 橋爪功さん
- 監督:是枝裕和さん
- 脚本:是枝裕和さん
- 公開日:2017.09.09
- ジャンル:社会の裏側・犯罪・裏社会
- 上演時間:125分
- レーティング:なし
公式HP
あらすじ
勝利にこだわる弁護士重盛(福山雅治)が、やむをえず弁護を担当することになったのは、30年前にも殺人の前科がある三隅(役所広司)。解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴されている。犯行も自供し、このままだと死刑はまぬがれない。はじめから「負け」が決まったような裁判だったが、三隅に会うたび重盛の中で確信が揺らいでいく。三隅の動機が希薄なのだ。彼はなぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?重盛の視点で絡んだ人間たちの糸を一つ一つ紐解いていくと、それまでみえていた事実が次々と変容していく―。
告知PV
是枝監督・広瀬すずさん・福山雅治さん・斉藤由貴さん
是枝監督
伝えたいことがはっきりしていますよね。私の中で神格化している富野由悠季監督(ガンダムね)と同じベクトルを感じます。ストーリーやどんでん返しや物語の仕掛けは全て、伝えたいことのために使っている感じがします。
このどんでん返しがすごい!とか、すごいCGとかを使ってる!とか、ストーリー展開の妙とかは、全て伝えたいことのため。
今回もそれがはっきりとしてました。
広瀬すずさん
「三度目に殺人」に期待する一番の根拠です。
広瀬すずさんはちゃんと作品を選んで出演していると思っています。
ま、前回は完全に外れましたが。
映画『打ち上げ花火、下から見るか 横から見るか 』制作内部で対立あり?
他の映画を見ているときに三度目の殺人の告知の中で広瀬すずさんの名前があったので楽しみにしてました。
福山雅治さん
帰り道(自転車で一時間)に、キムタクと違って、「何をやっても、ましゃはましゃ」とは言われないなぁと思いました。
実際、三度目の殺人も役に入ってました。
斉藤由貴さん
殺された奥さん役で、劇中で暗躍されていることが推測されます。もちろん、その中には犯人と男女の関係になっているという推測もされます。
、、、いま、そんなこといわれちゃったら、、、、なあ、、、、。
斉藤由貴 キス写真のFLASH画像がヤバい…医師はみなとクリニック院長で特定か | Smartlist
ネタバレ感想 評価:90/100
”真実”も”公正”も”法律”も宇宙開闢からあった概念ではなく、人の都合で作ったもの。ならば人の都合で不要になるよね
話の流れも、そこから主題への移行も見事でした!
三隅の問いかけ「真実を知りたいですか?」。あれには「真実よりももっと大事なことがあるんじゃないですか?」という問いかけだったんですね。
生まれてこない方がよかった人間を土に返す

http://gaga.ne.jp/sandome/about/index.html
群盲象を評す
鏡面王は言った、「すぐに、象の所へ連れて行ってやれ」、家臣が王の命を受け、この盲人達を象の元に連れて行き手を引いて、盲人に示した。中には、足を触る者、尾を持つ者、尾の根本を持つ者、腹を触る者、脇腹を触る者、背を触る者、耳を触る者、頭を触る者、牙を触る者、鼻を触る者がいた。盲人達は象について、各々の見解を争い、自分は正しく他の者は間違っていると収拾がつかなくなった。家臣は王のもとに連れて帰った。王は、「お前達は象を見たことがあるか」と聞いたが、見たことはないと答えた。王は「象とはどういうものだ」と聞いた。足を触った者は「大王様、象とは立派な柱のようなものです」と答えた、尾を持った者は箒のよう、尾の根本を持った者は杖のよう、腹を触った者は太鼓のよう、脇腹を触った者は壁のよう、背を触った者は背の高い机のよう、耳を触った者は団扇のよう、頭を触った者は何か大きなかたまり、牙を触った者は何か角のようなもの、鼻を触った者は「大王様、象とは太い綱のようなものです」と答えた。そして、王の前で「大王様、象とは私が言っているものです」と再び言い争いを始めた。鏡面王は大いにこれを笑って言った、「盲人達よ、お前達は、まだありがたい仏様の教えに接していない者のように、理解の幅が狭いのだね」。
深夜に寝れない重盛と摂津の会話に出てきた昔話です。
誰も事件の大枠が分からないで、重盛たちが関係者が持っているパーツを集めて全体像を構築するのかと思いました。ちがったね。
後半にずっと頭の中に響いていた小説の1シーン
「何か要求があるのかね。あるなら言ってみたまえ」「真相を」「…………」「冗談ですよ。そんな無益なものは求めません。」
#ヤンジャンで連載している藤崎竜さん版銀英伝でこのシーンが出てくるのは早くても、後5年かかると思います。
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広瀬すずさんTの判断はやはり信用できる
私は広瀬すずさんやそのスタッフの目を信用しています。
広瀬すずさんが出ている映画はハズレがないんです。
むやみに出演しているのではなく、脚本などを読んで仕事を選んでいるように見ています。 広瀬すずさん本人だけで判断しているのではなく周辺の大人たちと判断していると思いますが、広瀬すずさんチームが認めた脚本なんだろうなと思いました。
前作は大爆死とニュースにもなりましたが、今回は面白かった!
やっぱり私はこれからも広瀬すずさんを信用していこうと思います。
広瀬すずさん。今、斉藤由貴さんが出てくるとどうしても雑念が、、、、(笑)
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ところで私の価値観が違うのでしょうが、私は広瀬すずさんをかわいいと思ったことがない。
今回もそうです。ま、今回は美人オーラを消してる役だったけどね。
司法の現場。
全員がすっかりゲーム感覚で調整有きですね。飽くまで職業であって、真実を明らかにする気はなくなっている。
法廷戦術のゲーム性だけになっている重盛の技術に対して、制度に真摯な検事の篠原(市川実日子さん)や、市井の感覚に近い若手弁護士の川島(満島真之介さん)が観覧者の代弁をしてくれてました。
是枝監督は逃がしてくれない
三隅が最後に殺人否定を主張し始めました。正直、ブログネタができたと思いました。
咲江(広瀬すずさん)に証言させないためだろうとすぐにわかったので、記事に書こうと。
現代の司法の現場を逆手にとって、法廷戦術を使ったんだと考えました。実際その通りだったわけです。
殺人を否定したことを解明せずに終わるなら、映画のメッセージに司法の現場のなれ合いが入ってきてしまいます。それは舞台装置であってメッセージじゃないんですよ!
伝えたいのは司法の現場の在り方ではない。真実よりも人が人を思うことの方が大事だということです。
是枝監督は逃がしてくれないですね。純粋に伝えたいことだけを伝えてきました。
重盛の娘さん
ちょっと残念だったのが重盛の娘さんでした。
重盛の法廷戦術は、万引きが捕まった時の逃げ方と同じで、誠意がないものだとなりました。
娘さんの考え方が重盛のポリシーとシンクロしたので、娘さんフェーズが物語のガイドになるかなと思いましたが、その後、出てきませんでした。
重盛が忙しいときに電話かけてきてたけど、、、内容あったか?
娘さん、何で出てきたんだろ?親父さん(橋爪功さん)との会話にも出てこなかったしなぁ。
三隅が、重盛に娘がいることを的中させて驚いてましたが、、、、年齢が分かんないんだから的中したと言えなくない?
重盛の年齢なら子供については3択でしょ?”息子”、”娘”、”いない”。んで子供がいない確率が少ないだろうし(私は同年代で子供はおろか嫁もいませんが)
あ、”いない”を外すんなら2/3で当たるな。
- 娘だけ
- 息子だけ
- 両方いる
1か3なら当たりだよね。それに説得力を持たせるために、娘さんのエピソードを差し込んだ?うーん、、、、、。
アホはそれでも真相を知りたい
是枝監督の言いたいことは、一番大事なことも「真相」ではないということです。だからこそ、あの晩の真相は語られなかったわけです。
それでも凡人の私としては真相を語りたくなりますね。
対面している二人は、最終的にガラスの反射で同じ方向を向いているように表現されます
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劇中のラストで重盛が話していた通りでしょう。
咲江を救うために、襲っていた父親を殺した。単独犯。
食品偽造の件で呼び出して、冒頭で表現された通り。
咲江と男女の関係はなし、、、、だと思うよ。父のいる家に戻りたくないから、三隅の家に行ってただけ。
、、、てことにしないとダメだな。三隅と咲江が付き合っているのなら、三隅の殺人は咲江を救いたかったのではなく単なる痴情のもつれになっちゃう。
主題歌とサントラとか関連グッズ
原作とアニメ
俳優さん
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是枝裕和さん監督作品
重盛朋章-福山雅治さん出演作品
三隅高司-役所広司さん出演作品
山中咲江-広瀬すずさん出演作品
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私のこと
・スマフォは椅子の下に落ちてました。映画が終わってから見つけて、ほっとしました。
・TOHOシネマが錦糸町が入っているショッピングモールの入り口で、あの性格の悪さがにじみ出ているTV番組のコーナーの「やってトライ」をやってたよ
過去のやってトライ