こんにちは。フレデリカです。
雪の華 - 作品情報
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あらすじ&鑑賞前感想
―幼いころから病気のために、幸せになることをあきらめてきた美雪。余命を宣告された彼女の唯一の目標は<約束の地>フィンランドでオーロラを見ることだった。ある日、美雪はひったくりにあい、声も出ずその場でへたり込んでしまう。そんな彼女の前に現れたのは、ガラス工芸家をめざす青年・悠輔だった。「声出してけよ!声!」まっすぐな彼の言葉は、凍りきっていた彼女の心をじんわりと溶かしていく。悠輔の働く店が危機になっていると知った美雪は「私が出します、100万円。その代わり1ヶ月間、私の恋人になってください」と、期間限定の恋を持ちかけて――
見る前感想を考えずに見に行きました。
200人は座れる室内に私一人。(ユナイテッド・シネマ お台場の平日ラストはこんなもんです)
映画が始まってすぐに制作会社の一覧が出てきたのですが、その中に「LDH」の名前が。
瞬間的に思ったのは
「大好きになっちゃった映画もあるけど、基本的には期待しなくていいかもしれない」
構えていたわけじゃないけど、肩の力がふっと抜けたような気がしました。
→ 大好きになっちゃった映画
www.frederica-movie-review.com
あ、私は雪の華よりもLove Addictの方が好きです。
ここから先は 雪の華 の感想です。ネタバレしてます!!
雪の華 - キャラクターと俳優
平井美雪-中条あやみさん
前半見ていられたのは間違いなく中条あやみさんのおかげです。
きっちりと仕事した中条あやみさん。きれいでした。
綿引悠輔-登坂広臣さん
まるで演技が初めてのイケメンのような役どころのようですね。その人で客は呼べるけど、演技力はないので、しゃべらない役回りになったような。
演技は普通には見れました。中条あやみさんが振り切った演技をしていたので、登坂広臣さんのぶっきらぼうさの温度差がよかったかも。
雪の華 - ネタバレ感想 ( 65 / 100 )
ニセコイ(中条あやみさんヒロイン・恋人のふり・気持ちを確認しようとして空振りする)と
愛唄(不治の病・一時退院の旅行に親が同伴しない)の
両者を足して、0.65をかけたような感じ。
無音のままバーで流しておくといい雰囲気がでるんじゃないかな。あとは何かの作業の時に半BGM扱いで流しておくとか。
この映画のうたい文句がW主演と言っときながら、メインは登坂広臣さんのかっこよさです。
でも、カテゴリを「俳優フューチャー」にしたのは中条あやみさんがきれいだったからです。
なにしろ中条あやみさんがよかった。
それまで人とあまり接してこなかった人の不器用さ・不慣れさが出てました。
特に、適度な距離がわからないから善意をひたすら押し付けることになってしまう冒頭のシーン。
あの100万円を登坂広臣さんに渡すシーンが「状況を作るための無茶な設定」に見えませんでした。
見ているときは、そのやり取りに見ているこっちが恥ずかしかったのですが、あのシーンが鮮明に浮かびます。
その後、自分の部屋という絶対安全領域に戻り”自分から攻めて誰かの中に私を残した!”という能動的な充実感で体をバタバタさせているのがかわいくって仕方がないですよ。
元気になっていって、けどやっぱり人と接してこなかった不慣れさが出たり(「私に嫉妬しているんでしょ!(漫画や小説でこの状況を見た!)」とか)見てて楽しかったシーンも多くありました。
強くインパクトがあるシーンはないものの、中条あやみさんのかわいさと演技力と劇中の心の変化に引っ張られて、面白かったんですよ。フィンランド二人旅から帰ってきて、お母さんに抱き着いて「頑張ったんだよ」となくところまでは。
雪の華でぐっと来なかった。
ここで少し時間が流れます。全く分からなかったんですが、少し時間が流れます。「〇か月後ー」という字幕を見落としたかなぁ。
ここから登坂広臣さん必死フェーズです。「登坂広臣さんがサプライズでフィンランドに来て、赤いオーロラを見るというハッピーエンド」は誰でも思いつくと思いますが、捻りもミスリードも障害もなく、そのまんまでした。
店が大ピンチ・妹がわがままを言う・ガラス細工の大師匠の面接がある、などなどの障害は一つも出てこない。
登坂広臣さんが走り出すシーンもあったけどさ、、、、冒頭のひったくりを追いかけてるシーンの方がカッコよかった。
川辺の公園を走るシーンがほしかったんだろうけど、柵のすぐそばで後ろは行き止まり。なので階段を下りてきてスピードを落とさずに丁寧に角に曲がったのか、そこから走り始めたようにしか見えない。
んで、フィンランドで二人が再会してオーロラを見て、「雪の華」が流れます。
同じように歌をテーマにしていた「愛唄」では、内容が普通でもエンディングで流れた「愛唄」で持っていかれました。45点が50点になっています。
エンディングで流れた「雪の華」では持っていかれることはありませんでした。
そんなわけで
フィンランド二人旅までで75点
その後、65点
エンディングで持っていかれて70点なるかなーと思っていたら、そんなことなく65点でした。
映画を撮り慣れてない?
上記までの通り、パーツは全部そろってたような気がします。
けど使い切れなかったように感じてます。
それらを象徴するのが、後述する「映画のキモ」です。
さらには、物語の最大のフックを使いきれてない。
冒頭で中条あやみさんがひったくりにあい、登坂広臣さんが捕まえて荷物を取り返します。登坂広臣さんは中条あやみさんがその時の人だと気づいていません。
俺としては、そんな大事件もその時の女性の顔も忘れるわけがないと思っているのですが、登坂広臣さんは中条あやみさんがその時の人だと気づいていません。(二度目)
再会したのは数日後ぐらいだと思うのですが、登坂広臣さんは中条あやみさんがその時の人だと気づいていません。(三度目)
いつ気づくかと期待してたのですが、ナレーションベースで「医者(田辺誠一さん)に教えてもらった」と説明されただけでした。
「出会いの記憶などどうでもいい!」という展開になることもありますが、本作では重要だと思うよ。
使わないんだったら最初の喫茶店シーンで「あの時の!」で処理しとけや。
色々ともったいなかったなぁ。
雪の華 のベストシーン
映画のキモ
フィンランド二人旅でドレスアップしてフロントで待ち合わせた二人。
中条あやみさんが先に映って、出し惜しみされたのが登坂広臣さんだった。
この映画でどちらがフューチャーされているのかといえば、登坂広臣さんの方ですね。
この映画で気合を入れたシーンの一つでしょう。
だからこそこうなったのかもしれませんが、
このシーン、おかしいんですよ。話の筋ではなく、エンタメとして。
ドレスアップした女性がホテルの階段を下りてくるシーンです。
建物の雰囲気、天窓から入ってくる陽の光、中条あやみさんのスタイルと表情、ドレス。パーツは完璧でした。
中条あやみさんの全体像は踊り場までです。
踊り場を回ってからはロビーで待つ登坂広臣さんのターンです。中条あやみさんの目線で映すから斜め上からです。そして正面を向いてません。右を向いています。
出し惜しみしたのに、登坂広臣さんをちゃんと映していません
LDHさんだからじぶんとこの俳優をメインにしたいんだろうけどさ、ここはベタに逆でいいじゃん。
かっこよくスーツを着こなしている登坂広臣さんを先に見せて、登坂広臣さんが見上げると神々しく降りてくる中条あやみさんでいいじゃん。
登坂広臣さんが一度見とれてから、エスコートすればW主演ともに並び立ったと思うよ。
ベタな絵が嫌だったのかもしれないけど、新しいものを作ろうとして失敗したようにも見えない。このシーンを放棄したようにしか見えませんでした。
冗談
病院の入り口で呆然とする登坂広臣さん。
この映画、病院の入り口で呆然としてて周囲は誰も気に留めないという描写が多いな、と思ったら笑っちゃった。
きれい・かわいい・色っぽい
フィンランド二人旅で、後ろからくるスクーターをよけさせるために
登坂広臣さんに腕を引っ張られて驚き手をつながれて驚く中条あやみさん
驚いた顔がきれいでした。
上記「なにしろ中条あやみさんがよかった。」で書いたことが全部乗っかっている顔です。 流れで見ると数倍かわいいです。
いやあ、きれいだった。
雪の華 の評判
3.28/5.0 (yahoo映画 2019/02/07)
その他
私のこと
スマフォのOSアップデートが、日中に始まって2GB使われてた、、、。最初に「DLしていいですか?」と聞いておくれよ。そしたら部屋の無線LanにつないでからDLするのに!!