フレデリカは日本映画ばっかり見ています<ネタバレ>

内容を知っている方だけどうぞ。ネタバレで感想や評価を書いています。たまに批評・解説になっちゃっているところもあり。評判は一通り書いてからチェックしています。

春を背負って/亨(松山ケンイチさん)は一年目。

伊集院さんのラジオで木村大作監督がコーナーの趣旨をほぼ無視してこの映画を告知しまくってました。

 → 用心棒/木村大作さん - 心に響くもの<ネタバレ感想> 

 

春を背負って (文春文庫)

春を背負って (文春文庫)

 

さて、ネタばれ感想です。※()は春を背負ってのキャストです。

 

 

 

冒頭で亨は勇夫(山崎薫さん)に連れられて死ぬ思いで雪山を行き、菫小屋にたどり着きます。雪を掘って入口にたどり着いて中に入ってホッとしたのもつかの間、霜を削る(?)作業が始まります。私だったら思うでしょう。

「まだ何かあるのかよ、っていうか部屋の中ってのはあったかくないのかよ」

 

東京の暮らし

亨(松山ケンイチさん)は落ちぶれてるとかではなく、証券会社の将来有望な社員です。けど辞めると言った時、上司(仲村トオルさん)は「空気がうまいんだろうな」と言って引き止めなかったです。亨は有望だけど替えのきく人間なのでしょう。そして替えがきくってのは上司自身もそうなのでしょう。

、、、、あれ?そう感じ取った私疲れてる??

 

亨(松山ケンイチさん)は一年目。

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どうしてもとれなかった違和感。亨は山小屋の主になって一年目です。ずっと山の生活をしていて代替わりしたのではなく、東京から帰ってきて突然主になったわけです。山登りについて力量も経験も不足しているでしょう。悪天候で遭難者や滑落者を助けに行ったら2重遭難になると思うんだけどなぁ。

そこは映画の嘘だから目をつぶろう。が思いつかなかったなぁ。ずっと違和感を感じてました。

だからおおめし君(池松壮亮)がこっそり出て行っちゃった気持ちが分かるんですよね。焦りとか願掛けに対する思いだけじゃなくて、今年はずっと山にいるとはいえ山が一年目の小僧に、自分と違う判断されても自分が正しいと思うよなぁ。

聡史(新井浩文さん)が作っている勇夫のイスを作る工程と完成は亨の成長とリンクしてます。でも前職はディスクワーク。緊急患者を運ぶほどの体力ができているとは思えないんですよ。

私の中で ”創作のウソ”にならなかったなぁ、、、、。

 

厳しい優しさ

おおめし君の話が続きますが、おおめし君が亨の忠告を無視したことを亨が落ち込みます。

悟郎をはじめとするベテランは「何でもっと止めなかった!」と叱ったり「おおめし君が自分で判断したんだ、仕方なかったんだよ」と慰めたりしません。ただ、コーヒーを前に置くだけ。どうすればいいのか落ち着いて考えろ、ですね。厳しいなぁ。

 

親父の影響 

主人公が10代ではなく大人です。なので親父の人脈や偉大さを過不足なく受け入れています。反発せず、だからといって頼りすぎず 。テーマがおやじを超えることではなく背中に背負っているものの背負い方や下ろし方なのですね。亨の親父への思いがメインになりそうな導入でしたが、それほど前面に出なかったですのに腑に落ちました。

 

高山の映像

二万年の奇跡を生きた鳥 ライチョウ

ポイントポイントで出てくるライチョウもかわいかったです。

原作は奥秩父ですが、全景が画になる立山にしたそうです。雄大でした。冬の晴れた日に崖のシーンで岩の上に数メートル積った雪の上を歩いているところなんかが好きです。

山登りの大変で難度の高いシーンをたくさん出てきますが、そこまで撮影器具を持って登るのが大変だよね。

  

わかんなかったとこ。カメラ 

後半ぐらいに雪の中を歩いてきた一行の一人がTV番組などで使うようなカメラを持ってきてます。それをテーブルに置いてレンズフードを撮ります。んでカメラを回し始めて、仲間たちを撮れるように向きを変えます。

それに気づいた愛(蒼井優さん)や吾朗(豊川悦司)は笑いながら見逃します。

どうやらよくある風景っぽいんですが、さっぱり意味がわかりませんでした。二人が何に気づいて何で注意して辞めさせなくてもいいと判断したのか。あとから答えが出てくるかと思っていたのですが、そのくだりはそれで終了しました。さっぱりわかりませんでした。

 

 

蒼井優さん、豊川悦司さん

蒼井優さんは晴れた日のスカート姿と緊急時のマジモードの緩急が素晴らしかったです。お通夜でちょっとだけ亨を睨んでいるのは勲夫に対する親愛の証なんでしょうね。自分より勇夫を近い存在であるはずの息子がお通夜に遅れてくることが許せなかったのかな。

登場人物の中で一番最後に出てきた豊川さん。でもいつの間にか主人公三人組の一人になりました。遅れて出てきて話の軸の一人になるのって、違和感しか感じないことが多いんですが、この映画はすんなりと受け入れることができました。はじめてかもしんない。

ただ、脳梗塞はもうちょっと前フリがあってもよかったんじゃないかな。

 

みんなの評価

映像はさすが木村大作!だけどシナリオは、、、といった感じ。総じて評価は高くない。

 

山の初心者モード

 全くの偶然ですが高校生が山を興味を持ったアニメをレビューしてます。春に背負ってが山の厳しい面なら、こちらは初心者面。

→ "ヤマノススメ" - 記事一覧 - 心に響くもの<ネタバレ感想>

 

 

春を背負って オリジナルサウンドトラック

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 ところで、山小屋の電気はディーゼル太陽光発電らしい。ガスはプロパンが一般的。ネットや電話は静止衛星を使って世界どこでもつながります。

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